一色学びの館 西尾の灯~祭礼に託す願い~
火祭りは火を焚く、または数多くの松明を使うなど、火を用いることが特徴となる祭りです。西尾市では「貝吹のかぎ万燈」や、「鳥羽の火祭り」など火を用いる祭りが多く行われています。一色町で行われる「三河一色大提灯まつり」も魔鎮めの剣を供え、大かがり火を焚いて魔物退散を祈願したことがはじまりとされ、祭りの中で「献燈祭」が行われることからも火に非常に縁のある祭りといえます。
本展では西尾の火の祭礼に注目し、祭礼に火を使う意義や、西尾の祭礼と火の関係を紹介します。
【関連イベント】
■講演会「三河の祭礼と込められた願い」
三河地方に伝えられた祭礼について紹介し、みなさんと一緒に三河地方の民俗文化について考えていきます。
日時/7月27日(土)午後2時~
会場/一色町公民館3階 コンベンションホール
講師/天野卓哉氏(名古屋市博物館学芸員)
定員/60名(申込先着順)
対象/どなたでも
参加費/200円
お申し込みフォームはこちらから
■ワークショップ「親子でかんたん!ランプシェードをつくろう」
和紙を使った簡単なランプシェードを作ります。
日時/8月10日(土)午後2時~
会場/一色町公民館2階 工作室
定員/10組(申込先着順)
対象/どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)
持ち物/エプロン、布きん(2枚)
参加費/無料
■展示解説
日時/8月18日(日)午後2時30分~
会場/一色学びの館 多目的室
対象/どなたでも(事前申込必要)
■大提灯クイズラリー
「三河一色大提灯まつり」に関するクイズラリーを行います。全問正解された方にはまつりのしおり・カードをプレゼントします!
期間/6月29日(土)~9月1日(日)
【お問い合わせ】
一色学びの館 TEL0563-72-3880
- 時 間
- AM9:00〜7:00
- 場 所
- 一色学びの館 多目的室
- 休館日
- 月曜日【7月15日、8月12日は開館】
第一章 祭礼と火
祭礼において、火は祭場の照明や暖といった実用的な役割だけでなく、神仏とつながる道具や厄などを浄化する役割などさまざまな意味を持って使われます。
人びとに神聖なものとして扱われる火は、花火や巨大な松明などさまざまな形で飾り立てられ、祭礼の重要な役割を果たします。
第二章 西尾の火の祭礼
盆の火祭り
盆の火祭りの多くは、あの世から帰ってくる魂を迎えたり送ったりするために行われます。また、あの世から帰ってくる魂と一緒に悪い魂も帰ってくると考えられていたため、悪い魂が引き起こす疫病、災害などを退ける意味も込められています。
西尾市内で行われる盆の火祭りとして、貝吹のかぎ万燈・米津の川まつりがあります。
正月の火祭り
正月の火祭りには元日に迎えた歳神を送るものと、小正月とよばれる1月15日に歳神を迎えるものがあります。小正月の火祭りでは年占や予祝が行われることがあり、火の力で邪悪なものを清めて特別な力をもらいます。
西尾市内で行われる正月の火祭りとして、鳥羽の火祭り・おためしがあります。
第三章 三河一色大提灯まつりの火
三河一色大提灯まつりは毎年夏にこの地域に現れた海魔を退けるため魔鎮めの剣を供え、大かがり火を焚いて祈願したことがはじまりとされています。現在でも夜に献燈祭とよばれる大ろうそくに神火を灯す儀式が行われており、大かがり火を焚くことに代わる大事なものとなっています。
解説パンフレット販売中です。
<訂正>
15ページ「西尾市の歴史まちづくり」内にて下記の通り誤りがございました。お詫びして訂正いたします。
(誤)2024年
(正)2023年