イベント情報

EVENT INFORMATION

「書をもって世を耕し、この日の本をもっと豊かにするんだよ」
これは、今年のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の平賀源内のセリフで、書物の尊さを語っています。今も昔も、本は知識や娯楽をもたらし、人々の生活を豊かにする大切な存在です。
江戸時代、庶民にとって本は高価なものでしたが、「貸本屋」の登場によって多くの人が物語や思想と出会い、読書を楽しめるようになりました。本展では、貸本屋のビジネスのしくみや工夫、その役割に注目しながら、落書きするほど本に夢中になった当時の人々の読書文化を紹介します。

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【お問い合わせ】
一色学びの館 TEL0563-72-3880

時 間
AM9:00〜PM7:00
場 所
一色学びの館 多目的室
休館日
月曜日(祝日を除く)

関連イベント

■展示解説
日時/10月4日(土)午後2時30分~
場所/一色学びの館 多目的室
申込/不要

■ワークショップ「本の世界を支える!図書館のお仕事体験」
現代の図書館で行っている、本を気持ちよく読んでもらう工夫を体験し、貸本文化の裏側にふれます。
日時/10月19日(日)午前10時30分~
場所/一色学びの館
定員/10人(申込先着)
対象/どなたでも
申込/9/13(土)より一色学びの館に直接もしくは電話にて受付。

■講演会
日時/11月1日(土)午後2時30分~
場所/子育て・多世代交流プラザ ふれあいホール
講師/ミギー・ディラン氏(名古屋大学准教授)
定員/60人(申込先着)
対象/どなたでも
内容/江戸時代の名古屋の貸本屋「大惣」と庶民の読書の楽しみ方
申込/9/13(土)より一色学びの館に直接もしくは電話にて受付。Googleフォームからでも申込可。

第1章 貸本屋の誕生と発展

貸本屋とは、本を貸し出すことで収入を得る商売です。その始まりは、木版印刷の普及により庶民向けの書籍が出版され始めた寛永(1624-1644)頃と考えられています。江戸時代は本が高価だったため、庶民の読書熱に応えるように貸本屋が発達しました。文化5年(1808)には江戸で600人以上が貸本屋を営み、風呂敷に包んだ本を持ち歩き、行商する形態で活躍しました。1章では、江戸時代に登場した貸本屋の概念について紹介しています。

第2章 貸本屋のしくみとビジネスモデル

江戸時代の貸本屋は、地本問屋や同業者などから本を仕入れたり、自ら出版したりして本を入手し、庶民に安価で貸し出しました。読者層は町人や職人、商人などの中産階級で、歌舞伎役者、遊郭の女性や湯治場の客も含まれます。彼らは顧客の好みに応じて本を選び、柔軟な営業形態で顧客のもとへ届けるサービスを展開しました。

第3章 庶民の読書の楽しみ方

江戸時代の庶民にとって、読書は知識を得るための重要な手段であり、同時に日々の楽しみでもありました。くつろいで読書を楽しむ風景は、当時の挿絵にも生き生きと描かれています。その一方で、読書に夢中になるあまり本に落書きをしてしまう行為は、貸本屋にとって悩みの種でもありました。3章では、江戸庶民が娯楽本を楽しんだ読書風景や、本の又貸し・落書きといった問題への貸本屋の対応について紹介しています。

第4章 本を借りる文化の変化~図書館へ

貸本屋は、江戸時代から戦後の長きにかけて庶民の読書文化を支えていました。しかし、明治時代の活版印刷技術の発展による書籍の大量生産や価格低下、さらに図書館の普及によって、その役割は縮小しました。近代では娯楽の場として漫画中心の貸本屋が登場しましたが、テレビの普及や少年週刊誌の発展とともに衰退し、消えていきます。4章では、貸本屋の衰退と貸本文化の変化について説明しています。


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江戸貸本屋の世界_解説シート